マッチが(残ってい)ないジャズ喫茶(16)

神戸

元町

Just in Time

神戸の元町駅から元町通りのアーケードの一つ手前の筋を西に行くとか
北側の角にレンガ壁が見えてくる。高級レストランといった風情の入り口の右にはがっしりとした看板が掛かっている。ドアを開けて中に入ると、下の写真のように木をたくさん使ったインテリアで、ジャズ喫茶としてはゆったりとしたスペースをとっているね。
店のWebページは、
http://sound.jp/justintime/
IH電磁波調理器に関する店主の闘争ページもあって面白い。

奥の左がドア。

アナログレコードがきちっと扉付き棚に入っている。
丁寧に入れてくれるコーヒーも美味しい。

これは言わずとしれたJBLパラゴン。

オーディオ装置類。真空管アンプが柔らかい音をドライブしている。
ベビーグランドではなくセミコンサートグランドが置いてある。 Webページのライブ情報によると
2008年4月27日にはドンフリードマンがここで演奏することになっているようだ。
 左はニューヨークのタイムズスクウェアのような雰囲気でこの店を真ん中にすえたイラスト。

(2007年7月) 

田町

NEWK

山手線/京浜東北線の田町に新しいジャズ喫茶が出来たと聞いて、近く

に用事があるときによってみた。ビルの入り口には上のプレートが入っていて興奮する。営業時間は夜10時までだから大丈夫と踏んで到着したのが6時頃だったが、入り口に「営業時間を当分の間PM5:00」と張り紙が張ってある。 5時からということかと期待したが、残念ながら閉まっていた。酒類の提供も中止とある。 何があったのか?

再度挑戦したのは昼時の移動中。左の看板が外に出ている。よしよし。エレベータで地下に降りると直ぐ店があり、JBLのスピーカーが鎮座している。 最初にかけてくれたのはNewkだからやっぱりSony Rollinsだ。

マスターになぜ5時までとなっているのか聞いてみると、ライブの最中に酒乱のお客がいて大暴れしたと。 そこで三田警察に相談したら、しばらく夜の営業をやめ、酒の提供も中止したらどうかという指導を受けたそうだ。 というわけだったのだ。 おかげで夜のライブも中止になってしまっているのが残念。
これがライブ時に使うピアノなんだけど。
昼時にはスパゲティとコーヒーのセットが1100円とお得。 これはカルボナーラで、薄切りにしたピクルスも美味しい。

(2008年2月) 

7月にも一度行ったのだが残念ながら2008年9月に閉店してしまった。

神奈川

白楽

白楽1010

東急東横線の白楽駅の六角橋通りにあったアミーゴはもっと駅近くに移
転して白楽1010(テンテンと読む)としてオープンした。 白楽駅西口から出て直ぐ左の路地をまっすぐ行くと、踏み切りからの道にぶつかる。 そこを左に数歩行って線路の手前のビルの2階だからすごく近い。階段を上がるとガラスドアがあり、中に入るとJBLのスピーカーがどんと鎮座している。スピーカー類はアミーゴのときと同じだ。
アップライトピアノが有って、スピーカー前のスペースもあるからここでライブをやるそうだが、毎回超満員で立ち見が出るそうだ。客席が少ないからなあ。
カウンターは今回調達したそうだが、他の食器棚、テーブルと椅子はアミーゴから持ってこれたとのこと。アナログレコードプレイヤーもちゃんと2機ある。
この場所はかなり昔から「白楽100番地」という店が有ったところなのだそうで、店の名前を決めるときに、そのままではいやだったから1010でテンテンということにしたそうだ。ともあれ、大振りのコーヒーカップで出てくるコーヒーは美味しいし、ついゆっくりしてしまう。
白楽駅の渋谷方面ホームの端にビルが面しているので、この楽しいディスプレーがホームから見えるからチェックしよう。

(2008年1月) 

→2014年1月末で閉店。

神奈川

白楽

アミーゴ

東急東横線の白楽駅にあったアミーゴは2006年に行って気に入ったと
ころだったのだが、関西のジャズスポット報告を先にしているうちに2007年秋に閉店してしまい、今度は白楽駅の直ぐ近くに白楽1010(テンテンと読む)としてオープンしたのだった。 というわけで遅ればせながら今はなくなってしまったアミーゴを紹介し、その次には白楽1010も紹介することにしよう。白楽駅改札口を出て六角橋通りを左に下るとJazzの文字とラッパも鮮や
かな看板が。19時までとあるから、早く終わるのが特徴だった。
ビルの中に入るとサックスがくっついたドアが迎えてくれる。
中に入ると右側の壁に本とCDが並んでテーブル席がある。巨大なスピーカーが入り口横に鎮座していて、控えめなしかししっかりした音でジャズが流れている。近所の人々の憩いの場所になっている様子で、次から次へとお客さんが来てはママさんと話していく。 雰囲気が暖かくて、長居したくなる。カウンター奥の食器棚にはコーヒーカップがいろいろ。 そのときによってカップが変わるのでそれも楽しみ。ストレートコーヒーもいろいろ楽しめる。食器棚の上には楽器がいろいろ置いてあって飽きない。
店の奥のほうには円筒形のスピーカーらしきものがあるが、ここからは音が出てないから、飾りになっているようだ。
アナログレコードのコレクションとCD。 棚の年季が入っている様子がうれしい。

スコーンセット。コーヒーも付いて700円は安い。

店内に飾られている絵がまた楽しくて、下のはアミーゴの店の前にベンツのコンバーチブルで乗りつけたマックスローチで今晩彼のグループの演奏があると書いてある。 移転した白楽1010ではピアノも有ってライブを始めたようだ。

これはおなじみビルエバンスだね。このほかにもたくさん有るのだけど私には誰だかわからない人の絵もあるんだ。

(2006年9月) 

大阪

梅田

Jazz on Top Act V

ちゃんとした地図が無くて、調べたうろ覚えの位置関係で梅田の街をさま
よい歩き、ようやく発見すると、オヤ、ここはその昔ジャズ喫茶チェックがあった場所じゃないか。 チェックのビルはもう無くなっていて今建っているのはActVという雑居ビルだけど。
ビルの中に入ると1階にJazz on Topが賑々しくある。 中古レコード屋が隣にあって、これまた楽しみが2倍になるね。 ランチもあるようだから気楽に入れる店だとわかる。
入って左の奥にはがっしりしたレコード棚とスピーカーはJBLの4343かな。その前にはグランドピアノがあってライブ演奏もしっかり楽しめるようになっている。アンプはマッキントッシュでその横にはJBLのブックシェルフスピーカーもある。掛かっているのはオリバーネルソンの Blues and The Abstract Truthで、
ロイヘインズのドラムとビルエヴァンスのピアノ、エリックドルフィのフルート、アルトサックスが素晴らしい。 うるさくなくてガツンとした音で聞けるのがうれしい。入り口の周りにある古いタイプライターやレリーフ看板も楽しい。
Welcome Matもこの店の名前入り。
右奥のベンチの背もたれはこんな彫刻入りの重厚なもの。

(2007年7月) 

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