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2018年前半のセッション報告

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2金セッション200回の軌跡



第284回Seabird2金セッション(9月14日)報告(その2)(9月23日)

             2nd Stage       Photo by Mama-san               

I'll Close My Eyes

このところ毎月登場するトランペットの湯浅さんがいらしているので、やれるスタンダード曲を選んでミディアムテンポの4ビートで演奏する。この手の曲はジャムセッションでいやというほど演奏されているので手あかがついてない演奏に持っていくのが難しいね。つい流されてしまうのだ。ソロは湯浅さんのトランペット、岩井さんのトランペット、ピアノは私、榎本君のベース。

Bemsha Swing

セロニアスモンクが作った独特のメロディーラインとアクセントを持った曲。コード進行も上がったり下がったりでなかなか大変。2金ではモンクの曲はほとんどやってないのだが、このところ登場回数が増えてきた。岩井さんのトランペットはテーマのメロディーラインを活かしたソロを展開する、加藤君のテナーサックスはアウトするフレーズとブルーノートでゴリゴリ。ゆみり〜さんのアルトサックスは独自路線を突き進む。ピアノはコード進行に沿ってみたり離れてアウトしてみたり。4バースで小島さんのドラムソロ。

Easy Living

良く知られたスタンダードのスローバラード。加藤君のテナーサックスと岩井さんのトランペットが交代でテーマを吹く。加藤君のソロはスローバラードから倍テンポの4ビートに乗せてリズムをフリーっぽく吹くのがかっこいい。サビから岩井さんのトランペットがソロ。テーマメロディーをフェイクしまとめて行き、そこからもう最後のテーマに持って行ってしまう。そのままフルコーラスやると長くなりすぎるのだ。

Sambou Sambou

出雲井さんの曲はジョアンドナート作曲の「踊った踊った」というボサノバ曲。軽快なリズムで気持ちよく歌う。ソロは岩井さんが1コーラス、続いてゆみり〜さんのアルトサックスがソロをとり、歌に戻るかと思えばまたしても沈黙が続き、ピアノがソロを入れることに。ピアノの反応が遅いのが問題だね。

Feitio De Oracao

今日の新曲で楽譜も初見だから大変。ミディアムテンポのボサノバ曲。今一つピリッとしないピアノのイントロから歌に入ると安心して歌にゆだねることができる。加藤君のテナーサックスがハードボイルドなソロを聞かせ、そのあとはピアノと指示してくれたので今度はコーラスの始めからこのコード進行が面白いきれいなメロディーの曲を楽しくソロができた。

Fly Me to the Moon

岩井さんのお友達の女性ボーカル、森田嬢がいらしているので歌って戴く。ピアノで腰の引けたイントロで歌に入れなかったのは申し訳ない。仕切り直しでコード進行を明示するようにしてようやく始まった。低い歌声がドスが効いており、1コーラスが終わると今度はスキャットで1コーラス、スインギーに歌い聞かせるのが凄い。ソロは岩井さんのトランペットにピアノ。そしてスキャットとトランペットで4バース。

Autumn Leaves

リラックスできる曲としてリズムセクションが選んだのはこれ。ミディアムファーストテンポで岩井さんがテーマを吹き、そのままソロに突入。岩井さんのトランペットは最初からテンション高くゴンゴン展開する。ドラムも始めはブラシでつけていたが2コーラス目からスティックに持ち替えぐんぐんドライブする。加藤君のテナーサックスはモーダルに疾走する。ピアノはリズムがしっかりしないがアウトしたフレーズで勝負。湯浅さんのトランペットから榎本君のベースソロ。4バースで小島さんのドラムソロ。

まだまだ暑い中、来店戴きありがとうございました。歌にバンドに新曲が登場。まだまだやってない曲はたくさんあるから来月も新曲は登場するのだろうか。難しい曲ばかりだと疲れるし、リラックスできないので、楽しくやれる曲も入れるようにしています。

本番は10月12日(金)、いつもの19時半開演ですので皆様のご来店をお待ちしています。


第284回Seabird2金セッション(9月14日)報告(その1)(9月15日)

秋刀魚は高いが2金はルンルンの巻

ようやく涼しくなったと思ったら今年は秋刀魚の値段が高い。その点2金セッションはチャージなしで楽しめるのだからルンルン気分、というタイトルなんだがなんだかな。本日は専属カメラマンSaigottimoが欠場のため、写真はMama-sanにお願いした。

             1st Stage       Photo by Mama-san               

Doxy

テナーサックスのソニーロリンズの曲で一昔前には2金でもよく演奏したのだが、久しぶりだ。普通は4ビートで行くものだが今日は岩井さんの提案でテーマだけルンバリズムで行く。ソロは岩井さんのトランペットが先発。明るい音色でスイングする。続いて加藤君のテナーサックス。16分音符のフレーズがハードボイルドでかっこいい。ピアノはシングルトーンのフレーズでいろいろパターンを出すが弱弱しいのが残念。榎本君のベースソロはきっちりスイングし、4バースによる小島さんのドラムソロに続く。エンディングテーマは4ビートで行く。

Vilia

フランツレハールが作曲したオペレッタ、Merry Widowの中のアリア、ViliaをColtraneがやっているのがかっこよかったので私が譜面に起こしたもの。ミディアムテンポの4ビートで、岩井さんがテーマメロディーを吹き加藤君のソロへ。ぐいぐいスイングするフレーズがリズムセクションを引っ張る。岩井さんのトランペットも強烈にスイングするから気持ちいい。ピアノは音が小さくて弱弱しいのが残念だがきれいなフレーズを楽しく弾いた。榎本君のベースは快調。テーマの前半を加藤君が、後半を岩井さんが吹く。

Summer Song

Dave Brubeckの曲でメロディーもコード進行もきっちりし過ぎで難しい。ピアノのイントロが譜面に書かれていて四苦八苦する。スロー2ビートで難しいメロディーを出雲井さんは難なく気持ちよく歌っていく。ピアノの伴奏はコード進行が忙しいので遊びがない。ソロは岩井さんのトランペットで苦労している。

You are Laughing at Me

ラテンリズムに乗ってピアノのイントロがあって、ここでも四苦八苦。歌になるとミディアムテンポの4ビートで、出雲井さんは快調にスイングする。ソロは加藤君のテナーサックスでハードボイルドはアプローチがかっこいい。加藤君のソロが終わると歌に戻らず沈黙が続く。これはいかんとピアノソロに引き取る。更に榎本君のベースソロまで行く。事前に打ち合わせしていてほしかったな。

I'm Old Fashioned

ドラムのブラシソロからドラムと歌のデュエットで丸々1コーラス歌い、2コーラス目からリズムセクションが入って、速めの4ビートで快適に歌い、ソロはゆみり〜さんのアルトサックス。ここでもソロが終わって沈黙が。慌ててピアノソロを入れたのだった。エンディングの本当はピアノがイニシアチブをとらないといけないのだがまごまごして気の抜けたエンディングになってしまった。申し訳ない

Misterioso

先月初めてやったセロニアスモンクのスローブルース。岩井さんのトランンペットからソロへ。スローブルースらしいブルージーなフレーズとしつこい繰り返しフレーズを聴かせる。加藤君のテナーサックスはモーダルなフレーズをフリーっぽいリズムで展開する。ソロの途中4小節リズムセクションがブレークするのをいきなり始めた。最初はなんだかぎこちなかったが、2小節目からなじんできたようだ。続いてゆみり〜さんのアルトサックスソロ。ピアノはいろいろアウトするフレーズを楽しんだ。榎本君のベースソロはブルージーに。

Sugar

テナーサックスのスタンリータレンタインの作った楽しい4ビート曲。メロディーは歌謡曲っぽいところもあるがコードがモダンなところもあってかっこいいのだ。ゆみり〜さんのアルトサックスが先発。独自路線のフレーズを展開。加藤君のテナーサックスが続く。モーダルに疾走するのが気持ちいい。岩井さんのトランペットはケニードーハム風に哀愁を帯びたフレーズを展開。ピアノはアウトするフレーズを16分音符で試みるが上手くつながらないのが悔しい。榎本君のベースソロから小島さんのドラムソロを珍しくも1コーラス分楽しむ。

9月の2金セッションは9月14日で新曲もあり。

リハーサルは
2金の前の土曜日午後にやっているのだが、今回は昼前から岩井さんの別バンド、Le Chic Jazz Quintetがブランチジャズというタイトルで演奏していたので、早めに着いて演奏を楽しんだのだった。フロントは岩井さんのトランペットと加藤君のテナーサックス、ピアノは前にトラをお願いした西山さん。ベース春日井さん、ドラム梅田さん、ヴォーカル高橋譲はLe Chic Jazz Quintetのレギュラーメンバー。1stセットは各種スタンダード曲、2ndセットはシネマジャズと称して映画音楽特集だったが、曲はよく知っているのに使われた映画を全く知らなかった曲が何曲もあるのには驚いた。

さて2金のリハーサルは岩井さん、加藤君が疲れも見せずガンガン参加し、ジャズスタンダード中心の選曲になった。歌ものスタンダードも2曲、クラシック曲のジャズ版演奏1曲というプログラムになった。

本番は9月14日(金)、いつもの19時半開演ですので皆様のご来店をお待ちしています。


第283回Seabird2金セッション(8月10日)報告(その2)(8月24日)

             2nd Stage       Photo by Saigottimo、Mama-san               

It Could Happen To you

ゲストプレイヤーが多数なので当初の予定曲を変更した。まずはトランペットの湯浅さん。スタンダード曲をミディアムテンポで快調に飛ばす。岩井さんはマイルス調で雰囲気を満喫。

Lullaby of Birdland

今夜が2金初登場の遠藤嬢。スタンダード曲のこれを。爽やかな歌声が気持ちいい。ソロは岩井さんのトランペット。

Amapola

先月はハワイヤンだったが今月もトロピカルなこの曲を。Saigottimo得意の軽いリズムのグルーブ感が心地よい。

Wave

ボサノバにはトロンボーンがよく似合う。アントニオカルロスジョビンの名曲を出雲井さんがポルトガル語で歌い、ソロは白神さんのトロンボーンとゆみり〜さんのアルトサックス。

Misterioso

セロニアスモンクの怪曲。テーマが不審で、慣れないメンバーはメロディーが怪しいがスローブルースだから、ソロではみんな羽を伸ばす。白神さんのトロンボーンは饒舌で楽しい。ゆみり〜さんのアルトサックスはブルージーに。岩井さんのトランペットはサッチモ風アリのブルージーなソロ。三宅さんのトランンペットはダーティートーンで始まりどんどんしゃべる。途中リズム隊がブレイクすると独壇場だ。ピアノはアウトするフレーズでごりごりからコードソロへ。ゆみり〜さんのアルトサックスから始まりフロントだけで4バースを。

St. Vitus Dance

ピアニストホレスシルバーの楽しい曲。ゆみり〜さんが持ち込んだ曲で、2金では初演曲。ミディアムテンポで快適にスイングする曲。ゆみり〜さんのアルトサックスソロから白神さんのトロンボーンソロへ。岩井さんのトランペット、ピアノソロへ。リズムが弱いのが残念だ。榎本君のベースソロがぶいぶい。4バースで小島さんのドラムソロ。

ゲストミュージシャンの方々、大勢いらしたお客様方、満員御礼申し上げます。暑い中来店いただき有難うございました。次回9月は14日ですが、少しは涼しくなっているだろうか。準備しながら今回やらなかった曲、リハーサルしたけど見送った出雲井さんのチャレンジ曲などが控えています。乞うご期待。

本番は9月14日(金)、いつもの19時半開演ですので皆様のご来店をお待ちしています。


第283回Seabird2金セッション(8月10日)報告(その1)(8月11日)

逆走台風も何のその、の巻

酷暑にあえいでいたら大雨になったり異常気象が続いているが、台風まで東日本から九州に向かうという逆走版が現れたのには驚いた。2金バンドはめげずに吹き飛ばすぞの意気込みで行きましょう。今日はトロンボーンの白神さん、トランペットの三宅さん(久しぶり!)、先月も出たトランペットの湯浅さん、今日初めてのヴォーカル遠藤嬢とゲストプレーヤーが多数いらっしゃるところ、お客さんも多数見えて久しぶりに大入り満員の盛況で有難うございます。

             1st Stage       Photo by Saigottimo               

You and the Night and the Music

あなたと夜と音楽と、というスタンダード曲。ミディアムテンポの4ビートでテーマを岩井さんと加藤君が交互に吹く。ソロは加藤君のテナーサックスが先発。メロディアスなフレーズが気持ちいい。岩井さんのトランペットは明るい音色で歌う。ゆみり〜さんのアルトサックスはスケールをどんどん行く。ピアノはコードにジャストなフレーズばかりでアウトするところがないのが残念。榎本君のベースソロから4バースで小島さんのドラムソロ。

Sail Away

トランペットのTom Harrellが作ったきれいなメロディーの今風ボサノヴァ曲。ハーモニーがむつかしいのが大変。岩井さんのトランぺットがソロを先発。コード進行がむつかしいいいところをうまくまとめて行く。加藤君のテナーサックスはモーダルフレーズでコード進行の上を滑走する。ピアノはゆったりしたフレーズで難しいところをカバーし、最後はコードソロで終わる。

Garota de Ipanema

アントニオカルロスジョビンの名曲イパネマの娘。出雲井さんはこの歌を普段バンドでやるのと同じキーFで歌ってくれるのでありがたい。ゆったりテンポのボサノバで出雲井さんのポルトガル語の歌がクールだ。ソロは加藤君のテナーサックスで高速フレーズあり。ピアノにもソロということでシングルトーンソロからコードソロを。榎本君のぶいぶいベースソロが続く。

Dindi

これもアントニオカルロスジョビンの曲。バースをルバートで歌った後スローボサノバできれいなメロディーが展開する。ソロはゆみり〜さんのアルトサックス。次のソロはだれも出ないのでピアノがちょこっと入れ、サビから歌に戻る。

On a Misty Night

ピアノストタッドダメロンが作ったジャズスタンダード曲。トロンボーンの白神さんが参加する。ゆったりテンポの4ビートでテーマメロディーはトランペットとトロンボーンのハーモニーがかっこいい。岩井さんのトランペットが物語を紡ぎだす。高速フレーズも飛び出す。白神さんのトロンボーンは快適にスイングするソロを聞かせる。ゆみり〜さんのアルトサックスは安定した音色でフレーズを繰り出す。ピアノはコード進行を忠実に追いかけるフレーズで行く。

Summertime

リズム隊選曲の曲で当初はこれを6/8でやろうということだったが始まってみると普通の4ビートになってしまった。トランペットは同志社大学の榎本くんの後輩でプロでもあった三宅君。テーマは適当に切れ切れだったが、ソロに入ると三宅君はアウトするフレーズを爆発的に攻めてハイノートも飛び出し圧倒する。加藤君のテナーサックスはモーダルにアウトするフレーズで迫る。ピアノはアウトするフレーズも時々飛び出す。榎本君のベースはぶいぶい言わせて楽しい。4バースで小島さんのドラムソロ。後ろで榎本君のベースが6/8リズムを入れるがもっとやっても良かったか。

8月の2金セッションは8月10日で新曲もあり。

今回もインストの新曲2曲、めったにやらない曲4曲となかなかの緊張を強いる選曲になってしまった。リラックスできるスタンダード曲も取り混ぜてバランスよくお送りするつもりです。

本番は8月10日(金)、いつもの19時半開演ですので皆様のご来店をお待ちしています。


第282回Seabird2金セッション(7月13日)報告(その2)(7月24日)

             2nd Stage       Photo by Saigottimo、Mama-san               

I'll Close My Eyes

トランペットの湯浅さんがみえているので1曲参加いただくことにした。8小節のピアノのイントロからテーマを湯浅さんが吹きそのままソロへ。駆け上がるフレーズが面白い。続いてピアノソロ。楽しく弾けたか。続いて榎本君のベースソロのあとテーマに戻る。

Saga of Harrison Crabfeathers

ピアニストSteve Kuhnが作った曲で私が持ち込んだもの。4小節ずつモードが遷移する3拍子曲でミステリアスなテーマメロディーが楽しい。ソロは加藤君のテナーサックスが先発。モーダルなフレーズ展開が気持ちいい。岩井さんのトランペットソロはモードの遷移がくっきりと全面に出る。ピアノはシングルトーンソロを楽しんだ。

Prelude to a Kiss

デュークエリントンの作ったきれいなバラード。半音でコードが進行するところがなかなかむつかしい曲だ。岩井さんのトランペットソロは曲の前半を歌い上げ、後半を加藤君へつなぐ。ピアノも前半だけソロをとるのだった。なぜならサビがなかなか難しいのだった。

Pearly Shells

Saigottimoの今日の歌はハワイアンの名曲。曲の紹介でこの曲を毎回掛けていたラジオ番組のセリフをそっくり紹介したのには驚いた。歌が始まってみればよく知っている曲で懐かしいのだった。ソロは岩井さんのトランペット。

Ela e Carioca

ミドルテンポのボサノバ。軽快なリズムの楽しい歌だ。ソロは加藤君のテナーサックスがミステリアスなフレーズで迫る。

Corcovado

アントニオカルロスジョビンのおなじみのボサノバ。ゆったりしたテンポで出雲井さんはイントロをスキャットで歌ってテーマのメインコーラスへ。軽やかに歌う。ソロはゆみり〜さんのアルトサックス。続いて榎本君のベースソロ。

Everywhere Calypso

テナーサックス奏者ソニーロリンズのカリプソ曲。イントロ代わりに岩井さんのトランペット無伴奏でテーマを8小節吹きそのままソロに突入。明るいフレーズが楽しい。加藤君のテナーサックスはスインギーに。湯浅さんのトランペットは突っ走るソロ。ゆみり〜さんのアルトサックスソロからピアノソロへシングルトーンからコードソロへ。榎本君のベースソロに続いて4バースでドラムソロ。

Desert Moonlight

月の砂漠をジャズにアレンジしてリーモーガンが自分の曲だとしてレコーディングした曲。アフロリズムを含むアップテンポの4ビートで、テーマのハーモニーがかっこいい。ソロは全面4ビートで加藤君のテナーサックスが先発。モーダルなフレーズ展開が素晴らしい。岩井さんのトランペットは哀愁を帯びたフレーズを聞かせる。ピアノはシングルトーンでモーダルフレーズも楽しんだソロになったか。
猛暑の中来店戴いたお客様には感謝です。新曲を交えてバラエティに富んだステージになったと思いますが楽しんでいただけたでしょうか。来月は8月10日でお盆前の熱気がまだ残る時期なので、熱中症には気を付けてご来店をお待ちしています。いつもの19時半開演です。

第282回Seabird2金セッション(7月13日)報告(その1)(7月17日)

暑いときにはさわやかリズムで、の巻

35度前後の猛暑が当たり前になってしまったが、そんなときにはリズムが楽しい曲とお贈りしようと、カリプソ、ボサノバやハワイアンを用意した。今日は開演前からトランペットを3本携えた湯浅さんがみえている。岩井さんの知り合いでゆみり〜さんとは同級生だというので、途中参加していただくことにした。

             1st Stage       Photo by Saigottimo               

Autumn Liebs

サックス奏者にDave Liebmanという人がいて、彼はとタイトルをひっかけた曲。キーはEmと普通のGmとは3度違っているがコード進行は枯葉と同じ。しかしテーマメロディーが極難しいのだ。ミディアムテンポの4ビートでソロに入ると彼はという正体が見え隠れするのが面白い。岩井さんのトランペット、加藤君のテナーサックス、ゆみり〜さんのアルトサックス、ピアノ、榎本君のベースと快調にソロが回る。

St. Thomas

テナーサックスのSonny Rollinsの演奏でおなじみのカリプソ曲。テーマはやっぱり加藤君のテナーサックスがリードする。そのままソロに入ると快適にスイングするメロディーラインが楽しい。

岩井さんのトランペットも楽しいノリで気持ちいい。ゆみり〜さんのアルトサックスは音がよく出ていて安心する。ピアノは音が今一つ出ていないのが悔しい。フレーズで勝負しようして不発。榎本君のベースソロに続いて8バースで小島さんのドラムソロ。

Solitary Moon

スロー8ビート曲で2金では初演。Johnny Mandel作曲。難しくも美しいメロディーを楽々歌う。ソロは岩井さんのトランペット。哀愁を帯びた曲が美しい。

Chega de Saudade

おなじみAntonio Carlos Jobimのボサノバ曲。前半マイナーキーで後半メジャーになる長い曲。ポルトガル語による歌がかっこいい。ソロはゆみり〜さんのアルトサックス。前半部分をソロ。後半は歌に戻る。エンディングもバシッと終わることができた。

Sophisticated Lady

Duke Ellingtonの曲で普通はスローバラードでやるところ今回はボサノバで。イントロからテーマメロディーに続くところのリズムがなかなかピタッと来ずに小島さんのドラムが止まったりしたが、テーマが始まるとリズムも安定した。岩井さんのトランペットはコード進行に忠実にチャーミングはフレーズを繰り出す。加藤君のテナーサックスは高速フレーズを交えてハードボイルドに。ピアノは音が小さいけれどフレーズでカバーしようとしているか。その後テーマに戻る。

Lady Charlotte

ミディアムテンポの4ビート曲で岩井さんのもう一つのバンドではやっているらしいが2金では初演だ。コード進行がひねってあるのが面白いがソロが難しくなる。2小節長くなっているのも難しさを増す。加藤君のテナーサックスソロがむつかしいいハードルを楽々超えていくのが凄い。岩井さんのトランペットソロはゆったりフレーズを紡いでいくのは流石だ。ピアノはフレーズが控えめで何を言おうとしているのかはっきりしないのが悔しい。

7月の2金セッションは7月13日で新曲もあり。

今回はインストの新曲2曲、ボーカルの新曲も数曲になる予定。楽に演奏できる曲も入れたつもりだが、楽にやっているとテンポが速くなってしまうのが2金バンドの欠点。リハーサルではメトロノームを鳴らしながらやってみたが、見事に早くなる。本番ではメトロノームが使えないから心してかからねばならないのだ。

本番は7月13日(金)、いつもの19時半開演ですので皆様のご来店をお待ちしています。

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