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2011年後半のセッション報告

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2金セッション200回の軌跡

第209回Seabird2金セッション(5月11日)報告(その1)(5月13日)

 竜巻がぶんぶん来たり、ヒョウが降ったり風雲急を告げるような春だが、ピアノトリオがまず到着。続いて出雲井さんといつも来ていただいているお客さんがご来店。毎度ありがとうございます。岩井さんが到着したのでこれでクァルテットが揃ったので、いつでも演奏が開始できる。

                              1st Stage                    Photo by Saigottimo & Madoka嬢

My Heart Stood Still

サックス部隊が到着しないが、トランペットクァルテットで演奏を開始しよう。ミディアムテンポのスタンダード曲。岩井さんのトランペットはゆったりとしたフレージングで軽いスイング感が心地よい。ピアノはこのゆったりテンポでオーソドックスなフレーズを繰り出す。新しいことができないのが残念。16分音符のフレーズで今ひとつ着地が悪いのが残念。榎本くんのベースソロもゆったりスイング。岩井さんのトランペットから4バースで小島さんのドラムソロ。

Dolphin Dance

ピアニスト、ハービー・ハンコックが作ったモーダル風味の名曲。ゆったりとした4ビートでコード進行が面白くて、アドリブの自由度が高いのが楽しい。問題はテーマの頭の4小節がアドリブになるとコーラスの最後にくっついた形になり、メロディーもハーモニーも変わってしまうところで、アドリブをどんどん続けているときは問題ないけど、ソロイストが替わるときとテーマに戻るときうまくいかないことがあるのだ。テーマが終わったところで、岩井さんがこの4小節がどうのと話すのでピアノがアドリブを先行したが、ソロを取りながら返事はできないのでどんどんソロを展開する。岩井さんのソロになったのだが快調に進んだところでこの4小節の扱いに迷いがあったかコード進行がずれてしまった。やむを得ずピアノでテーマメロディーを弾いてここ、と示したのだったが、戻れなくてそのままテーマからお終いまで行ってしまったのだった。

If I Should Lose You

有名なスタンダード曲でセッションの定番曲だが歌詞にMayが入っているというので選んだとのこと。出雲井さんの歌がずんずんスイングする。アドリブパートになったら、管が誰も出てこないのでピアノがソロをいれ、続いて榎本くんのベースソロも快調。歌に戻ると、なんだか歌とバックがずれている。後半でなんとかうまく合わせたのだった。

I Didn't Know About You

デューク・エリントン作曲のバラード。この綺麗なメロディーを出雲井さんの歌声が場を満たすのが気持ちいい。岩井さんのトランペットは、スイング調のメロディーを丁寧に吹く。

Oh, Look At Me Now

3曲目はミディアムテンポの4ビートで、出雲井さんはフレーズを放り出すように歌い快適にスイングする。加藤くんが到着したようで、ハードボイルドなフレーズを入れてソロを展開。ピアノにもソロが回ってきた。キーが少しやりにくいものだったが、軽いスイング的乗りで行く。榎本くんのベースソロも1コーラス入ったあと、出雲井さんはピアノから4バースをという指示。小島さんはブラシで軽くスインギーなソロを聞かせる。

I Hear A Rhapsody


このスタンダード曲は加藤くんが持ち込んだもので、エンディングが少し長くなっている。ミディアムテンポでいきなり頭からスタート。加藤くんと岩井さんで交代にテーマメロディーを吹き、加藤くんのソロへ。コード進行に忠実なフレーズからモーダルフレーズまでゴリゴリ聴かせる。岩井さんのトランペットは間を活かしたフレージングを張り切った音色で心地良く。到着したゆみり〜のアルト・サックスソロ。ピアノはコード進行を楽しんでフレーズ展開。榎本君のベースはゴリゴリとスインギーに。

New York Bossa

これが今回の問題曲で加藤くんが持ち込んだもの。ボサノバリズムでAAといって、Bが4ビート続いて5小節のインタールードが入るという変則的な長さの曲。なんせ岩井さんは初めてやるのでどうなるやら。加藤くんのテナーサックスでゴリゴリ吹くテーマが心地良い。そのままソロへ。コード進行のちょっと変わっているからフレーズも面白くなる。最後の5小節目でブレイクするのだが、決まったメロディーを入れるからわかりやすいのだが、小島さんのドラムがブレイクが早かったり遅かったりするのはなぜだろう。後ろが安定しないので岩井さんも苦戦しているが、2コーラスを乗り切って、ゆみり〜へ。そろそろとこの形式になんとかついていく。ピアノはリズムも面白いしコード進行も面白いので気持よくソロができたが、ブレイクがずれているのが惜しい。
楽しいのでまた再演したい。今度はバッチリ決めたいね。

竜巻模様のオムライス。

メンバーは全員揃ったのだが、お客さんがいつも来ていただいている2名のみ、というのは残念。一人でもお客さんがいれば全力で演奏するのだけど、演奏内容がいいと、もっとたくさんのお客さんに聴かせたいと思ってしまう。もっと集客の努力が必要ということだね。
後半には尾リジナルとボサノバの新曲が控えているが、その報告はまた来週。


5月陽気の2金セッションは新旧曲取り混ぜて(5月6日)

 ゴールデンウィークの真っ只中、リハーサルへの集合が危ぶまれたが、2名欠席、6名集合という好成績。まずはピアノトリオでスタンダード曲1曲とモーダル曲2曲。バラード1曲を試みたが、メロディーが曖昧なため断念。続いて出雲井さんのヴォーカルで、新曲と新アレンジ計3曲。これがリズム合わせがなかなか難しい。速いサンバリズムを不得意とする2金バンドなので、1曲は断念するかもしれないがチャレンジが楽しい。加藤くんが到着したので早速持ち込んだ曲をトライ。5小節のインロトからAABA形式でAがボサノバリズム、Bが4ビートの曲だが、それに5小節のインタールードが毎回入るという難しそうな曲だったが、なんとこれがほとんど一発でうまく行ってしまうのだった。ゆみり〜が到着してファンキー曲1曲、3拍子曲1曲、スタンダード曲2曲とバンドでリハーサルし、最後に出雲井さんがスタンダード曲を4曲。ということで本番は新旧取り混ぜてお送りする予定。欠場した岩井さんがこの新曲についてこれるかどうかというスリリングな興味も楽しみな当日は11日(金)いつもの19時半開演ですので、皆様のご来店をお待ちしています。


第208回Seabird2金セッション(4月13日)報告(その2)(4月22日)

                              2nd Stage                    Photo by Saigottimo & Madoka嬢

Bernie's Tune

ジャズのスタンダード曲でミディアムテンポの4ビート。ソロはゆみり〜のアルト・サックスから。続いて加藤くんのテナーサックスマイナーコードの哀愁のフレーズからごりごりフレーズで後ろでは小島さんがガンガン煽ってくる。岩井さんのトランペットもマイナーコードでは哀愁のフレーズになっていると思うと高速フレーズでゴリゴリ攻めてくる。ピアノもマイナーコードでは哀愁実を帯びる。これはこのコード進行のせいだったか。サビがメジャーコードになるのがこの曲の特徴でフレーズが面白くなる。榎本くんのスインギーソロに続いて4バースによる小島さんのドラムソロ1コーラスからテーマに戻る。

Ceora


トランペットのリー・モーガン作曲によるチャーミングなボサノバ曲でゆみり〜のアルト・サックスが先発。コード進行に忠実なフレージング。加藤くんのテナーサックスもコード進行に忠実なところから始まったが使うモードが面白いのとハードボイルドな音の飛びがスリリング。岩井さんのトランペットはコード進行から微妙にずれたフレーズで始まり、高速パッセージを随所に散りばめる。ピアノもコード進行からあまり外れずにソロを展開するが、ボサノバの変化のないリズムでやっていると、ちと飽きてくるので、途中からコードソロに変えたのだった。

On the Street Where You Live

4月のSaigottimoはこの曲と決まっていて、マイ・フェア・レディの映画ではBBCのシャーロックホームズをやっていたジェレミー・ブレットが歌っているというコメントを私が毎回書く、と紹介するのだが、シャーロック・ホームズも現代版の

ドラマが楽しくて、もうこのコメントは古いかもしれない。ゆったりテンポで軽快なスイング感で歌うSaigottimoの歌声が気持ちいい。岩井さんのトランペットがメロディーフェイクでソロを取る。Saigottimoのクルーナーぶりを楽しんだのだった。

I'll Remember April

ミディアムテンポの4ビートでつややかな歌声でスインギーに歌う出雲井さん。ゆみり〜のアルト・サックスが軽くオブリガートを入れるのが雰囲気が出ていてなかなかいい。ソロに入ってもフレーズをじっくり聴かせる。歌に戻ると出雲井さんのメロディーのフェイクが楽しい。

Get Out of Town

これも4ビートで、今日は出雲井さんは4ビートDayだ。ルバートのバースで始まり、榎本くんのベースが、グイグイ引っ張る4ビートランニングを始め、出雲井さんとベースのデュエットで進行する。1コーラスの後全員が入り、プッシュする乗りの出雲井さんが快調。ゆみり〜のアルト・サックスソロから、ピアノにソロが回ってきて、マイナーコードのフレーズを楽しむ。歌に戻ってもぐいぐいスイングし、エンディングはブレイクから最後はアフロリズムで終わるのだった。

Stardust

岩井さんのトランペットをフィーチャーして、ルバートのイントロから朗々と綺麗なメロディーを吹く。テンポに入るところでは、この曲おなじみの乗りでテーマを歌い上げる岩井さん。テーマ1コーラスを吹くとピアノの番。このバラードテンポを活かして間をとったフレーズを楽しんだ。岩井さんに戻ってつややかな音色でフレーズを聴かせてテーマに戻り、メロディーを朗々と吹く岩井さんのショーケースだ。

Love for Sale

コールポーター作曲でうねうねとメロディーが続き1コーラスが長い曲だ。ゆみり〜のアルト・サックスがA部分を吹き、加藤くんのテナーサックスがA'をサビを岩井さんのトランペット。終わりのA''は再びゆみり〜でそのままゆみり〜のソロに突入。ミディアムテンポで小島さんのドラムも榎本くんのベースも快調に付けてくる。加藤くんのテナーサックスがモーダルフレーズでゴリゴリ行くと後ろで小島さんもガンガン煽る。岩井さんのトランペットソロになった当たりから、Aの前半をアフロリズムで行くようになった。岩井さんはダーティートーンで決める。ピアノはこのメジャーとマイナーが出たり入ったりする面白いコード進行を楽しんでフレーズを繰り出せたか。榎本くんのベースにもソロを回して、前半をぐんぐんスインギーに行き、サビからテーマに戻り、最後はBbmを延々続けてフェードアウトする。
 今日はスタンダードが中心の選曲に岩井さんのオリジナルと、出雲井さんの新曲を交えて、なかなかバランスがとれたプログラムだったかと自画自賛。来月はリハーサルがゴールデンウィークのまっただ中なので、出来るかどうかわからないが、本番は11日(金)いつもの19時半から開演するというスケジュールは変わりませんので、皆様のご来店をお待ちしています。 

第208回Seabird2金セッション(4月13日)報告(その1)(4月15日)

 漸く暖かくなって来て世の中はお花見の季節。今日の2金セッションはレギュラーメンバーでお花見曲あり、新曲ありでお送りする。

                              1st Stage                    Photo by Saigottimo & Madoka嬢

Everything I Love

コール・ポーター作曲のスタンダード曲。ゆみり〜が先発。スイングジャズ的乗りのソロを展開。 岩井さんのトランペットはゆったりとリズムに乗り、順々と語りかけるソロ。加藤くんのテナーサックスはとつとつとした語り口のソロに始まり、音域の広いフレーズから高速パッセージもごりごり。ピアノはミディアムテンポでシングルトーンで気持ちよくソロができたか。榎本くんのベースはスインギーにソロを展開。4バースで小島さんの端正なドラムソロを楽しむ。テーマに戻ってゆみり〜、岩井さん、加藤くんと交代して吹くのだった。

Bluesette

ハーモニカ奏者でギタリストで口笛奏者でもあるトゥーツ・シールマンの作った綺麗な3拍子曲。トランペットとテナーサックスのユニゾンでテーマを吹き、岩井さんのトランペットからソロが始まる。コード進行が自然で、ソロも綺麗なメロディーを繰り出す。加藤くんのテナーサックスは低音域から高音域にまたがるフレーズを聞かせる。モーダルなフレーズや高速パッセージがかっこいい。ピアノはフレーズパターンをコード進行にそってずらしたり楽しんでソロができたか。榎本くんのベースはオーソドックスなフレーズをスインギーに聴かせる。

I Was Doing Allright

出雲井さんのこの歌はガーシュインの曲で新曲。ルバートでバースから始まり、ベースがミディアムテンポで4ビートを刻んでスインギーに歌が始まる。出雲井さんは明るく楽しげに歌う。岩井さんのトランペットが落ち着いてゆったりスイングするソロを聞かせる。ピアノもこのゆったりしたリズムに乗ってソロを楽しんだ。小島さんはブラシでステディーにリズムを刻む。

Young and Foolish

これも出雲井さんの新曲で、ここでもルバートでバースがあるのだが、歌でバースを歌っているのはあまり無いようだ。綺麗なメロディーのバースから、バラードテンポで歌が始まる。出雲井さんの歌声が低音部ではドスが効き、高音部ではつややかで気持ちいい。加藤くんのテナーサックスソロはかすれ声のつぶやき節でかっこいいフレーズがどんどん出て、歌に戻ってオブリガートではサックスで2音同時に鳴らしてくる。

Lotus Blossom

ビリーストレイホーンの作曲した綺麗な3拍子曲だが、メーロディーラインに添ったコード進行がなかなか難しくて、半音違うと雰囲気が違ってしまうから神経を使う。出雲井さんの歌はこの難しいメロディーを軽々と歌い、綺麗なメロディーが浮かび上がってくる。岩井さんのトランペットソロではコード進行の難しい所でちょと困った様子がよくわかる。と言っていたらピアノにもソロが回ってきた。コード進行が難しいので忙しい事になってしまった。後半から出雲井さんの歌に戻り、綺麗なメロディーを華麗に聞かせる。

Blossom in the Rain

Blossom続きだが、これは岩井さんのオリジナルで、桜のこの季節に必ず演奏する曲だ。極ゆっくりのバラードテンポで岩井さんのトランペットが美しいテーマメロディーを吹き、加藤くんのテナーサックスがハーモニーを付ける。岩井さんのソロに入ると4ビートになってスインギーにアドリブが展開し、ピアノトリオもプッシュする。加藤くんのテナーサックスはごく低音でハードボイルドなモーダルフレーズを聞かせる。ゆみり〜のアルト・サックスはバラードテンポの所ではゆったりしたフレーズを出してくるのでなかなかいい雰囲気を出す。ピアノは綺麗なコード進行に沿って楽しくソロができた。榎本くんのベースソロもゆったりフレーズで気持ちよく。

EFP

これも岩井さんのオリジナルで、Ecological Foot Printsの略だそうだが、マイルスの曲ESPを真似たとのこと。AABA形式でA部分がオルタード・スケールで、サビはファンキーなウェイン・ショーターがやりそうな曲だ。岩井さんのトランペットはオルタード・スケールがエスニックな雰囲気で、サビがファンキーになるとリラックスするのが面白い。加藤くんのテナーサックスはオルタード・スケールのところがモーダルにごりごりウェインショーター的フレーズで押してくる。ピアノもオルタード部分はモーダルなフレーズになってしまうが、2金ではなかなかこんな雰囲気の曲は無いので楽しい。8バースで小島さんの張り切ったドラムソロが楽しい。ドラムソロからテーマに戻るところがちゃんと合わなかったのが惜しいところ。

Seabird2金4月のお花見セッションでも新曲あり(4月8日)

 漸く暖かくなってきたと喜んでいたら、リハーサルの土曜日は冬に逆戻り。でも演奏を始めると燃えてくるのだ。今回は岩井さんのトランペットクァルテット+出雲井さんのヴォーカルというメンバーでリハーサルを敢行。岩井さんのオリジナルは初登場で、AABA形式のA部分がなかなか曲者だ。全部で11曲練習したのだったが、どうも調子が出ない曲やぐたぐたになってしまった曲などがあって、残ったのは6曲だけ。これに岩井さんのもう1っ曲のオリジナルを加えて、更にゆみり〜ノリクエストがあればこれでなんとかプログラムは成り立つか。
出雲井さんは今回は2曲新曲で、これがどちらもなかなか難しい。さて本番にはどこまで登場するだろうか。スリリングな一夜になると期待されるので皆様のご来店をお待ちしています。3月13日(金)いつもの19時半開演です。


2012年荒木バンド第1回ライブ(3月10日)報告(3月18日)

年に2回の荒木バンドライブ、2012年の1回目。全開は1ステージ目にお客さんがゼロで、2ステージ目の途中から漸くという状態だったが、今日は荒木さんの集客よく開演前から詰めかけていただいているのが嬉しい。
1曲目は7/8拍子の「君が代」。荒木さんが面白いコードをつけているのでアドリブに入るとすっかりモダンジャズだ。ステディーな荒木さんのドラムと7拍子のパターンをわかりやすく出してくれる落合くんのベースがあるからアドリブがやりやすい。吉川くんのテナーサックスは7拍子によく乗ってフレーズを打ち出してくる。
2曲目は4ビートでジャズっぽいコード進行に乗せて吉川くんが吹くのは北朝鮮国歌だ。マーチ風メロディーで小節数も変則だが、ミディアムの4ビートだから全員熱くスイングする。
3曲目はミディアムの8ビートで童謡の「通りゃんせ」。曲想はマイナーで悲しげだが荒木さんの付けたコードが全くモダンで明るい要素が出てくる。
4曲目もゆったりとした8ビートでSatin Doll。落合くんのアレンジでサビが倍テンポのサンバになる。コード進行がオーソドックスなのでアウトするソロもやりやすい。
5曲目は唯一ジャズ曲を普通の4ビートでやるJoe HendersonのInner Urge。リディアンを中心としたモード曲で、バッキングも楽しい。吉川くんのテナーサックスはゴリゴリ、誰にも似ないユニークなフレーズを繰り出す。落合くんのベースはつぶやき風にスタートしぐいぐいモーダルフレーズを聞かせる。荒木さんのドラムはブラシで始まり、スティックに持ち替えると、スティックを空中に放り上げるパフォーマンス。時々手落とすのも愛嬌で楽しい。用意したプラスチックトンカチであちこち叩いたと思ったら、それが自分の頭に当たり気絶。今回はメンバーの助けは借りずに自演なのだった。
2ステージ目の1曲目は落合くんのオリジナルで其方(ソナタ)。8ビートの前半はゆったりとしたパターンの上を牧歌的テーマが流れ、後半は頭アクセントのリズムに乗せて、半拍突っかけるようにコードが次々と変わる楽しい曲。吉川くんのテナーサックスはこのコード進行の上をガンガン冒険する。落合くんのベースソロはグイグイ倍速で突っ走る。
次の曲は前回うまく行かなかった7/8拍子のAll the Things You Are。難しいリズムパターンのイントロとインタールードは4小節のパターンを4回繰り返すのだが、ここはかなり練習したので、なんとかうまく行ったが、7拍子のアドリブはまだまだ四苦八苦。字余り状態を何度か繰り返してどこかで合うという調子。吉川くん、落合くん、荒木さんともきちっと7拍子でフレーズを作っているのが凄い。次回までに何とかしたい。
3曲目は落合くんのオリジナルでスロー3拍子の叙情的な「色葉」。綺麗なメロディーとコード進行が気持ちいい。
最後はスタンダード曲I Wish Upon a Starだが、AABAのA部分が5/8、7/8、4/4、Bは4ビートという荒木さんの変態アレンジ。ソロは5/8の一発節。リズムが忙しくてバッキングのパターンを色々打ち出せないのが残念。吉川くんはリズムをわりとフリーに乗ってフリーキートーンも入れてソロを展開。落合くんもフリーな乗りだが、決めるところは決める。荒木さんはハイハットで2拍3拍と5拍子を刻んだままこれまたフリーにソロを展開する。
終ってから本日の目玉で、荒木さんがメールで通知していた「北朝鮮国歌」のアンコールリクエストがあったが、荒木さんは1ステージから来ていただいているお客さんに演奏したので、聞きたければ早く来て欲しいと却下。まったくそのとおりだが、なかなか言えないことだね、エライ!
ジャムセッション目掛けてかなりのかありのミュージシャンが詰めかけてきていたが、内2名がここで帰ってしまった。我々のステージのような難しい曲をやると思ったのだろうか。ジャムセッションはいつもの青本を見てやるのだから普通なんだけどね。最初はベースが居なくて落合くんが参加。2金バンドからゆみり〜が来てくれていた。吉川くんも参加。。続いてトランペット2本参加だが、ここでベースは荒木さんに替わる。更にギターとピアノも参加し、私が帰る頃にはフルートが加わった。この人は初めて聴いたが、たくさんミュージシャンがいるということに改めて驚く。 2金の翌日で疲れていたし、ピアノが2名もいるから大丈夫と早めに失礼したのだった。


第207回Seabird2金セッション(3月9日)報告(その2)(3月18日)

                              2nd Stage                    Photo by Saigottimo & Madoka嬢

Cute

岩井さんも揃ったところでピアノの大楠さんに入って頂いて、短いリフに小島さんのブラシソロが絡むテーマから岩井さんのソロへ。明るい音色のハッピーな雰囲気で楽しく展開。加藤くんのテナーサックスはゴリゴリブルージーでモーダルなフレーズを次々と繰り出す。ゆみり〜はペンタトニックで迫る。ここでさっきから唸り声が聞こえるのに気がついた。大楠さんのピアノソロになると唸り声は聞こえなくなるからどうも大楠さんが出しているようだ。エルビン・ジョーンズがバッキングしながら唸るみたいなものか。不思議だ。コードのスケールに忠実はソロを展開。深田さんのトロンボーンはつぶやきから始まり、ぐいぐいスインギーなソロを聞かせる。榎本くんのベースは途中つまづきながらもプッシュするソロを展開。4バースで小島さんのブラシソロを楽しむ。

Epistrophy

今度はセロニアス・モンクの曲でコードが半音上がったり下がったりするミステリアスなテーマでこれは2金では初めて演奏するのではないか。打ち合わせが長引いてなかなか始まらなかったが始まってみるとテーマは全く問題なし。半音違いのコードが繰り返すという形なので、そのどちらのコードでもフレーズが決まるのだが、加藤くんはモーダルフレーズで丁寧に聴かせる。深田さんのトロンボーンはジャンプするフレーズや咆哮も飛び出すのが楽しい。次は誰も出てこないようなのでピアノがソロをはじめる。この2コードによるフレーズの自由さを楽しむ。榎本くんのベースはなんだか困った感じが伝わってくる展開からテーマに戻ったのだった。

We are in Love Eternally

3連符のイントロで決まりメロディを弾いてしまうとバレてしまうというので、イントロのコード進行で適当なメロディーを付ける。歌が始まるとすぐわかってしまうのは弾厚作作曲の君といつまでもで、Siagottimoはこれを自らの英訳歌詞で歌う。甘い歌声が素晴らしい。語り部分も英語になっていて、そのバックでは深田さんのトロンボーンが雰囲気ぴったりのソロからオブリガートを付けてくる。ラストコーラスは日本語で楽しく。

Indian Summer

この曲は昔岩井さんを入れてバンドで何度かやったことがある曲だが、出雲井さんの歌では初めてだ。音域の広いメロディーだから極低音でメロディーが始まるがドスが効いて、高音部は明るく心地いい。岩井さんのトランペットソロはメロディーをフェイクする。

Lugar Comum

この曲も2金初演のはず。ジョアン・ドナートの曲でゆったりとしたテンポ。出雲井さんの歌につけているピアノのコードがあってないのではないかと不安になるが、余計な音を入れずにシンプルにつけるとうまくいくようだ。加藤くんのテナーサックスが広い音域で駆け巡る。ピアノも半分ソロを入れて歌に戻る。ポルトガル語の歌詞が不思議な雰囲気を醸し出す。

Blues in the Closet

岩井さんと同年代のお客さんが見えていてその内の一人が 同名の岩井さんでビートルズコピーバンドでドラムを叩いているというので参加いただくことにしたが何を演ればいいのか。岩井さんがそれではこの曲をとブルースを選曲し始めた。ドラムはあくまでロックだからベースもボンボンとロックかロカビリー風。水谷氏のアルト・フルートは低い音色だからブルースを吹いてもピーヒャラにならずぴったり。深田さんのトロンボーンはとぼけた雰囲気のソロが楽しい。ゆみり〜のアルト・サックスは
ブルースをペンタトニックで押し切る。岩井さんはミュートトランペットでスイング調のソロを展開。さっきはピアノを弾いた大楠さんが今度はピアニカで乱入しペンタトニックで迫る。ピアノはアウトしたフレーズを楽しむ。榎本くんのハッピーベースソロに続いて
岩井さんのトランペットが4バスでドラムソロに誘う。ドラムの岩井さんはロックドラムでなんとか形にするから面白い。

Cantalope Island

久しぶりにやるハービー・ハンコックのこの曲はテンポをゆったりと設定しイントロを入れた。テーマはフロント陣がユニゾンで入れるのが決まる。水谷氏のアルト・フルートはミステリアスな雰囲気でいいぞ。ゆみり〜のアルト・サックスはここでもペンタトニックだが曲調に合っている。深田さんのトロンボーンはいななき節でスタートし、ゴリゴリアドリブが凄い。岩井さんのトランペットソロはダーティートーンでスタートしキラキラ派手なフレーズをガンガン。ピアノはシングルトーンでゴリゴリ行こうとするが、今ひとつリズムが定まらないのが残念。エンディングは皆でワイワイと楽しい。

今月はたくさんのお客さんに恵まれ、ゲストミュージシャンも色々登場いただき有難いことです。いろいろ難しい曲も出てきたが、何の事故もなく楽しくセッションできたのは嬉しい。

来月4月も新曲が出るだろうか。出雲井さんの冒険心が盛んなので期待できるだろう。バンド側はこれから選曲しよう。


第207回Seabird2金セッション(3月9日)報告(その1)(3月11日)

 昨年の3月の2金セッションは3月11日だったため、中止としたが、今年は無事できそうで嬉しい。冷たい雨の中、早々からお客さんに来ていただいてありがたいことです。久しぶりに水谷氏が最近入手したというアルト・フルートを抱えて登場。ウーン、これは楽しみだ。他のフロント陣がなかなか到着しない。というわけで出雲井さんの歌からはじめることにした。

                              1st Stage                    Photo by Saigottimo & Madoka嬢

On a Clear Day

「女狂いやで」と早速水谷氏のギャグが炸裂。イントロは半音ずつ下がるコードで4小節目の頭でブレイク。歌の前半は小島さんのブラシと出雲井さんの歌のデュエットだ。後半からピアノとベースが合流すると、出雲井さんの歌がふわっと浮いたようにスイングするから楽しい。水谷氏のアルト・フルートはキーがGだそうで、Cの譜面が役に立たないがそこは肥えた耳(耳年増、あ、これは違ったか)を駆使してアドリブを展開。ピアノも1コーラスソロを入れ、榎本くんのベースもぐいぐいスイングするソロを聞かせる。

Guess, I'll Hang My Tears Out to Dry

これは出雲井さんの新曲。ルバートで短いヴァースに続いて、極スローの歌が始まる。ゆったりとしたメロディーで出雲井さんの明るい歌声が響き渡る。水谷氏のアルト・フルートは音域がフルートより下なので、ソロもピーヒャラ感がなくて落ち着いた感じが出るのが心地よい。オブリガートでは低音で攻める。

All or Nothing at All

これも新曲で、コルトレーンのアルバム「バラード」での演奏が有名。ちょうどトロンボーンの深田さんがいらしたので即参加いただく。ドラムのアフロリズムで始まり、マッコイ・タイナーのイントロを付けていく。ミステリアスなメロディーで出雲井さんの歌がぐいぐいプッシュする。深田さんのトロンボーンが前半をガンガンアドリブを展開すれば、水谷氏がボンゴで援護射撃。サビから後半をピアノがソロを取る。気持ちのいいテンポなのだが、リズムがどうもバラバラになっているのが残念。それでもなんとか最後までスイングしたからいいか。

How About You

ゆみり〜、加藤くんも到着したので、バンド用の曲をプログラムの順でやっていくことにする。まずはスタンダード曲。ピアノのイントロで1音間違ったのが情けないが、深田さんがテーマからスインギーなソロに突入。フレーズの宝庫の音域の広いフレーズが凄い。加藤くんのテナーサックスはスタンダードコード進行をモーダルフレーズで包む。ゆみり〜のアルト・サックスは縦のりで来る。ピアノはリズムが今ひとつスムースでないのが残念か。榎本くんの前に出るスインギーなソロに続いて、深田さんを先頭に4バースで小島さんのドラムソロ。深田さんのとぼけた雰囲気のテーマに戻る。

Caminhos Cruzados

これは私が持ち込んだ新曲でアントニオカルロジョビン作曲の綺麗なボサノバ。テーマを譜面通りに弾くと硬くなるところ、深田さんのトロンボーンがやわらかな音色でメロディーをゆったり流す雰囲気で吹いて気持ちいい。ピアノソロから。ミディアムテンポでコード進行が面白いか気持ちよくソロがとれたか。深田さんのトロンボーンソロはフレーズがよく歌い、実にボサノバによく合う。ゆみり〜のアルト・サックスも参戦。

We'll be Together Again

これは以前にやったことがあるバラードだが、何年ぶりかという久しぶりの曲。ローハイドという昔のテレビ西部劇の主題歌を歌っていたフランキー・レインが作った美しいフレーズの曲。前半を深田さんのトロンボーンがテーマを吹き、後半を加藤くんのテナーサックスが吹く。深田さんのつぶやくようなソロがフレーズを散りばめていく。加藤くんのソロもモーダルなフレーズを散りばめるのがかっこいい。ゆみり〜はスケールを試していく。ピアノはオーソドックスなフレーズになってしまった。サビからテーマに戻る。

Saga of Harrison Crabfeather

さて、この曲は先月もやったのだったが、加藤くんがうまく行かなかったという印象があるらしくリベンジしたいとリクエストしてきた。深田さんにはまたわけのわからない曲をやっていただくことになる。サビから最後までのメロディーをイントロにして、頭から加藤くんと深田さんで低音のテーマで決める。加藤くんのテナーサックスから。おずおずとフレーズを出していくという雰囲気で始まったが、2コーラス目ぐらいからゴリゴリとモーダルなフレーズ全開で気持ちいい。深田さんのトロンボーンはコードフレーズだがぐいぐいプッシュして、遂には咆哮フレーズが出る。ピアノはモーダルフレーズも交えて楽しんだが、ソロが終わってもテーマに戻らず、流れでベースにもソロが回ってしまった。テーマに戻ってエンディングは1コードで加藤くんと深田さんがごりごり吹いてくれるのが実にかっこいいね。

冷たい雨の中にも拘らず、お客さんも多数来店頂いて、水谷氏、深田さんに加えて富山から出張で戻ってきているピアノの大楠氏も来店している。後半は到着した岩井さんも加えてフロント5名という豪華絢爛でお送りするその模様は来週報告しよう。

 


3月の2金セッションも新曲が色々登場か(3月4日)

 リハーサルにフロント陣が揃わないことが多い2金メンバーで、今回もいつものようにピアノトリオで練習を始めた。2曲やったところで出雲井さん登場。今日は歌い放題だと、次々に新曲が飛び出す。全6曲の内、3曲が新曲で2曲は準新曲といったところか。2金バンドは出雲井さんが持ってくる超絶曲でも、嬉しそうに伴奏してしまうので重宝されているのだ。バンドの方はアントニオ・カルロス・ジョビンとセロニアス・モンクの曲が新曲。という訳でいつものようにスリリングな演奏になると思われます。3月9日(金)いつもの19時半開演ですので、皆様のご来店をお待ちしています。


第206回Seabird2金セッション(2月10日)報告(その2)(2月19日)

                              2nd Stage                    Photo by Saigottimo

Homestretch

福永さんにドラムで参加いただくつもりで小島さんが引っ込もうとしたら、今日はピアノで参加したいとのこと。ウーン、ピアノも弾くとは知らなかった。それではと曲目をジョー・ヘンダーソン作曲Bbのミディアムファストブルースのこれにした。加藤くんのテナーサックスのソロから、モーダルな疾走感が気持ちいい。ゆみり〜のアルト・サックスはブルーススケールを走る。宮崎くんのアルト・サックスは普通の8分音符でぐいぐいスイングしてくるのが楽しい。福永さんのピアノはリズムに乗ってブルージーに突っ走る。アレレ、それは私も弾くフレーズではないか。榎本くんのウォーキングベースソロに続いて、3管でテーマに戻る。

It Might as well be Spring


Saigottimoの2月の定番曲「春の如く」。最初はこの歌の歌詞の内容を朗読する。これがいつも甘く優しく気持ちいいのだ。ボサノバのリズムをミディアムテンポでピアノがイントロで出し、 Saigottimoの甘く歌声がゆったりと優しく語りかける。ゆみり〜のアルト・サックスソロが右へ左へと語る。写真はいつものSaigottimoの歌手ポジションからのショットで楽しく。

The Days of Love

出雲井さんの歌はピアニストのマリアンマクパートランドが作ったバラード曲。ピアノのイントロ4小節から8ビートで歌が始まる。この歌の小節数が特殊で、AABA'形式のAが6小節、5小節、Bが6小節、A'が8小節という変形。歌だけを聞いているととてもそんな変形曲だとは思わないのだが、伴奏する方は譜面と首っ引きで間違わないように注意を払わないといけない。出雲井さんは綺麗なメロディーをらくらく平然と歌っていく。この曲の指名ソロイストは宮崎くんのアルト・サックス。難しい小節数を物ともせずぐいぐいフレーズを展開する。ピアノにもソロが回ってきた。これを16分音符で乗るとなかなか楽しいね。小節数が変則的なのも気持ちいい緊張を強いるので面白い。宮崎くんのエンディングフレーズがかっこいいね。

Twilight World

これもマリアンマクパートランドが作った曲で、ゆったりしたボサノバリズム。小節数は変則的ではないがコード進行がなかなか難しい。それだけハーモニーの変化が面白い。このメロディーのむつかしい歌を出雲井さんは朗々と聞かせる。この曲の指名ソロイストは加藤くんのテナーサックス。モダンなコード進行に乗せてモーダルのフレーズが決まる。

Saga of Harrison Crabfeather

これはピアニストスティーブキューンが作曲した3拍子曲で、当初入れていたのだが、土壇場で抜いていた曲。加藤くんがやりたいというのでプログラムにはないのだが、急遽入れる。ピアノでサビから終わりまでをイントロとしたつもりだったが、頭に戻っても後ろがついてこない。そのままテーマを再びピアノで弾くのだが、メロディーがおかしくなってしまった。1コーラスの後漸く小島さんの気持ちいいシンバルプシュと榎本君のベースの引張りがついてきた。加藤くんのテナーサックスがつぶやくようにソロを展開する。テーマとソロでコード進行が少し違うので迷ったようだ。榎本君のベースも途中ずれたりしている。宮崎くんが全体を把握してソロをはじめる。サダナベさん的フレーズ展開でモーダルではないけどぐいぐい引っ張るフレージングは気持ちいい。ゆみり〜のアルト・サックスは手探り状態でおずおず入ってきた。宮崎くんがコードの変化をわかりやすくつけてくる。ピアノは全体を引っ張るリズムが出せないのが残念。ドラムもベースも静かにないってしまうしね。最後のテーマでは漸く全員雰囲気を掴んだようだ。

という訳でなかなか危ない迷演奏が続いたが、皆なかなか踏ん張ったのではなかろうか。止まったり、変なところに迷い込んだりはなかったのも年の功か。スペシャルゲスト、アルトサックスの宮崎くん、ピアノの福永さんが盛り上げてくれたのには感謝しなければ。

3月の2金は3月9日(金)いつもの19時半開演です。今度も新曲が出るでしょう。相変わらずのスリリングな演奏を乞うご期待。


第206回Seabird2金セッション(2月10日)報告(その1)(2月16日)

 今月のプログラムには、リハーサルした新曲をたくさん入れてあったのだが、リハーサルに参加できなかった岩井さんには酷な選曲になるということで、当日の午前中にバンドの新曲は2曲程度とし、後はマイルス曲を中心に楽にやれるものと入れ替えた。ところが、岩井さんが前歯が痛くて医者に行くとのことで、治ってもすぐには吹けないだろうとメールが入った。慌てて今度はマイルス曲の一曲をリハーサルした新曲に置き換えたプログラムにしたのだった。店に到着してみると、アルトサックスのプロである宮崎くんが居て、今日は時間があるから付き合ってくれるとのこと。これはありがたい。
 とここまで書いた所で熱が出てダウン。A型インフルエンザに罹ってしまったのだった。日曜日は仕事があったのだがこれは行けず、このページの更新もできないままで、漸く平熱になった今日更新しているという次第。

                              1st Stage                    Photo by Saigottimo

Cedar's Blues

ピアニストCedar Waltonの名前をとったBbのブルースで、3管のアレンジがしてある。もともとトランペットを入れた3管の予定だったが、テナーサックスにアルト2本の3管でハモる。ミディアムテンポでテーマは16小節でソロはブルース。最初のソロは加藤くんのテナーサックス。ブツブツ呟くフレーズからモーダルに語り、後ろを支える小島さんのシンバルプッシュと榎本くんのベースの引張りが心地よい。加藤くんのフレーズはファンキー節も入りグイグイアウトもするのがスリリング。ゆみり〜のアルト・サックスはファンキーにもブルージーにもならないところでフレーズを繰り出して頑張る。宮崎くんのアルト・サックスはフレーズそのものがぐいぐい左右に引っ張るようにスイングしているので楽しい。ブルージーフレーズが出るかと思うと、高速パッセージでびっくりさせてくる。ピアノは久しぶりの普通のブルースをアウトする音を混ぜ込んだフレーズをいろいろ楽しんだ。榎本くんのベースはオーソドックスながら余裕のスイング感のソロを聞かせる。4バースの口火は宮崎くんが快適なフレージングではじめ、小島さんがガンガン。加藤くん、ゆみり〜、ピアノと続いて、宮崎くん、加藤くんからテーマに戻る。最初のテーマより、きちっとまとまってハーモニーがかっこ良い。これはまた再演したいものだ。

Coracao Vagabundo

ブラジルのシンガーソングライターのカエターノ・ヴェローソが作った哀愁をたたえた佳曲。宮崎くんには譜面を渡しただけでいきなり始めてしまったが、実はメロディーは倍の長さになるのを説明しなかったので、意図したテンポの倍で始めてしまった、申し訳ない。ピアノで倍の長さのメロディーを提示したので、そこからはすっかりサダナベさん風のリリカルなソロを堪能する。ゆみり〜はマイナーな曲調を丁寧に追いかける。ピアノはマイナーフレーズを基調に時々リズムの遊びをして楽しむ。榎本くんのベースは暖かい音色で雰囲気のあるソロを聞かせてくれた。エンディングテーマは今度は宮崎くんもばっちりでテーマメロディーもフェークして、エンディングではGmを伸ばした上でどんどん出てくるフレーズがかっこいい。

Oh, Look at Me Now

出雲井さんのこの曲は新曲で、1941年にフランクシナトラがトミードーシー楽団と歌った曲らしい。ミディアムテンポの4ビートで出雲井さんは甘い歌声でゆったりスイングする。ソロは加藤くんがモーダルなフレーズで高速パッセージも決めてかっこいい。ピアノはタメを聞かせた乗りで前半をソロ。歌に戻ると加藤くんのオブリガートが絡んで気持ちいい。

The Masquerade is Over

出雲井さんは今度は伴奏者に宮崎くんを指名。今日は3人から選り取りだから楽しいのだ。イントロでは不思議な音を出せと指定が来る。ウーン。どうしたものかと思ったが、なんとかミステリアスな雰囲気を提示したらその上を宮崎君がベースラインのフレーズを吹いてくれて、出雲井さんの歌が始まった。ドラムがマレットで付けてくる上をゆったりとしたミステリアスな雰囲気で歌が粛々と進行してゆく。宮崎君の鋭いオブリガートが楽しいし、ソロになるとパワーを効かせたノリノリフレーズが更に楽しませてくれる。

Beautiful Friendship

続く指名伴奏者はゆみり〜で、ミディアムテンポの4ビートでピアノのイントロから2ビートで歌が始まる。軽快なスイング感が楽しい。ゆみり〜のソロはコード進行とは関係なくスケールトーンを拾っていくアプローチ。出雲井さんの甘くて綺麗な歌声が響く。

Beatrice

ゆみり〜が持ってきた曲で、Miles Davis Quintetが日本にやってきて日本中のドラマーがトニーウイリアムスの真似をしてハイハットを踏まなくなったとき臨時に参加したテナーサックス奏者Sam Riversが作曲した曲で、コード進行が水平移動する感じが面白い曲。リハーサルの時もミディアムファストの4ビートだったはずだが、なぜかゆっくり目の8ビートになってしまった。先発は宮崎くんでコード進行にきっちり乗って16ビートでグイグイドライブするのが気持ちいい。ゆみり〜はストレートにスケールトーンを一つ一つ拾いあげる。加藤くんのテナーサックスは、16ビートのモーダルな疾走がかっこ良く、低音から高音まで音域の広いアプローチが素晴らしい。ピアノは16分音符フレーズを展開するが乗りは決して16ビートにはならないのが不思議だ。

Footprints

岩井さん目掛けて入れたウェイン・ショーター作曲の3拍子マイルス曲だが、これはこのメンバーでやっても面白いのでそのまま残したもの。2金でやるのは随分久しぶりだ。加藤くんのテナーサックスから。モーダルのフレーズの断片を提示してくるところから始まり、ミステリアスにソロを展開する。ゆみり〜はモードをなんとかねじ伏せようと頑張る。宮崎くんはこれはもうすっかりコードに基づくソロだからマイナーブルースでガンガン吠えるのだ。ピアノはアウトするフレーズではじめ、いろいろアウトするアプローチを試みたが字余りフレーズが多くてベースとずれそうになるのだった。

 皆快適にソロも存分に披露したため、1ステージ目が随分と伸びてしまったが、いやあ楽しかった。客席にはドラマーの福永さんが見えているというので2ステージ目の最初に登場願うことにした。後半の報告は次の日曜日にはできるか。

2月の2金は新曲の嵐だが大丈夫か?(2月5日)

 何年ぶりかの寒さが続く今年だけど演奏すると暖かくなる。前週土曜日のリハーサルには加藤君、ゆみり〜のフロントに出雲井さんも揃って飛び出す曲がどれもなかなか難しい新曲だ。最初は榎本くんのベースとピアノだけで、3曲リハーサル。うち2曲が新曲。続いて出雲井さんの歌で3曲、これは全部新曲。バンド演奏に戻って加藤くんの持ってきた4曲も新曲。出雲井さんに戻って4曲、内1曲が新曲。さらにゆみり〜がやりたい曲はと取り出した曲は以前に1回やったことがあるけど今のメンバーでは始めてか。曲数が足りないので追加することにした曲も新曲だ。今回は岩井さんがリハーサルに参加していないので、3管のアレンジがある曲がうまくいくかどうか。足りない曲は岩井さんにリクエストをもらうことで新曲の嵐による不安定をなんとかしようか。最終的にどこまで新曲が入るかまだ未定だけど、スリリングな2金になることは間違いない。 2月10日(金)いつもの19時半開演ですので、皆様のご来店をお待ちしています。


第205回Seabird2金セッション(1月13日)報告(その2)(1月22日)

                              2nd Stage                    Photo by Saigottimo

The Old Country

トランペットのNat Adderley作曲のチャーミングな4ビート曲。テーマメロディーの最後の音が7thなのがユニーク。ミディアムテンポで榎本君と小島さんのステディーなバッキングに乗せて祝いさんのトランペットは間を活かしたゆっ
たりしたソロを聞かせる。ピアノはマイナーのコード進行に沿ってオーソドックスなフレーズで、アウトできなかったのが残念。榎本君のベースソロはブルージーに。岩井さんのトランペットから8バースで小島さんのドラムソロへ。

Portrait in Black and White

モノクロの肖像という題のこの曲はアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した曲で原題はZingaroといい、放浪の人々という意味。ジョアン・ジルベルトはこの曲をゆらゆらとメロディーが語られるという雰囲気で歌うのだが、今日は速いボサノバ。岩井さんは明るい音色で、楽しく弾むリズムのフレーズを繰り出す。ピアノはこのボサノバらしい面白いコード進行をシングルトーンソロで楽しみ、その後コードソロも。榎本くんのベースソロは速いテンポに乗ってゴリゴリ。そのままベースソロが4小節はみ出し、小島さんのドラムソロ4小節。その後は岩井さんと私が入って4バースになったのだった。

Smile

Saigottimoの年初の歌は笑う門には福来るという縁起を担いで、いつもこのチャーリー・チャップリンの歌だ。歌の後半をルバートでイントロに使い、Saigottimoのカウントからミディアムテンポのボサノバで頭から歌が始まり、甘く語りかける歌声が楽しい。岩井さんのトランペットソロから歌に戻ると、歌詞をセリフのようにまさに語りかける。エンディングはブレークして語りが入る。今年もよろしくから、チャップリンの言葉、人生に大事なもの、それは、Some Money、もうひとつは、Just Smileと歌に戻る仕掛けが洒落ている。昨年は出張と重なって欠場もあったが、今年はそれにめげず楽しい歌を聞かせてください。(写真はいつもの歌手目線のSaigottimoショット)

All of Me

ここでカナダから帰省中で明日は帰るという英子リーズさんに登場いただく。イントロから歌が始まると、いきなり色っぽい雰囲気が店内に充満する。ゆったりとしたスイング感が素晴らしい。岩井さんのトランペットのメロディをフェイクしたソロがぴったり。歌に戻って歌声を楽しんでいるとエンディングが近づき、どう終わるかが気になってくる。今回は英子さんが逆順で繰り返し、岩井さんがエンディングフレーズをかぶせたので無事着地した。

You'd Be So Nice to Come Home to

アンコールに答えて英子さんが最終的に選んだ曲がこの曲でHellen Merrillと同じキーだというのだが、情けないことにコード進行が頭に入ってない。榎本くんが持っているスマホでコード譜を出してくれたので、それを見ながらなんとかイントロを出す。英子さんの歌声は今度はドスが効いていて、バンドを引っ張るスイング感が素晴らしい。岩井さんのトランペットソロはクリフォード・ブラウンのソロ冒頭を引用して楽しく展開。歌に戻ってグイグイ迫るボーカルを楽しんでいると今度もエンディングが心配になってくる。今回は繰り返しがなくそのまま終わるほうに行くので、逆順コードをひきかけた手を止めて岩井さんのエンディングフレーズに乗って終わったのだった。ちゃんとピアノが引っ張らないといけないね。

One Note Samba

アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバ。頭のコード進行をイントロにして2回繰り返しの後歌が始まったのだが、ベースが止まってしまった。キーが違っていると感じてしまったらしい。ボサノバのコードは変則的で間違えやすいからね。気を取り直してもう一度。出雲井さんのポルトガル語の歌は楽しく弾む。岩井さんのトランペットがテーマメロディーをフェイクしたソロを吹き、ピアノへ。ボサノバらしいコード進行を楽しんでソロを取った。歌の戻ると岩井さんのオブリガートに乗って歌がスキップする。

The Song from the Old Country

始めの8小節はルバートのイントロになっていて岩井さんのダーティートーンがなかなかいいぞ。と思っていると肝心のブレイクに続く決めフレーズが吹けず、リズムセクションもだらしなく止まってしまった。やむを得ず岩井さんがカウントを出して漸くブレイクに続く決めフレーズからテーマが始まった。ソロはピアノから。派手な8ビートで日本人ごのみのマイナー曲調をゴリゴリソロを展開する。岩井さんのトランペットも哀愁のフレーズとダーティートーンの泣き節で迫る。続いて岩井さんはコーラスの頭から小島さんにドラムソロを促し、小島さんはガンガン快調に飛ばす。決めフレーズを岩井さんが吹くのを合図にテーマに戻ったのだった。
 途中ストップするなどの事故が多い2金セッションだった。ウーン、205回と長くやってきたので油断が入ってしまったのだろうか。リハーサルをやっている割にこれではいけないね。決めるところをもっとちゃんと練習しておく必要があるね。今年の課題として精進したい。次回は2月10日(金)いつもの19時半開演ですので、リハーサルの成果をご期待ください。

第205回Seabird2金セッション(1月13日)報告(その1)(1月15日)

 6時半に店に到着すると、早々とお客さんがいらして、その後も続々ご来店いただくのは有難い限りだ。演奏メンバーの方はピアノトリオとヴォーカル陣が揃ったが、フロントがなかなか到着しない。開演直前に漸く岩井さんが到着したが、譜面を忘れたという。今回のプログラムはほとんどが岩井さんのリクエスト曲で、その譜面は岩井さん任せになっていたので困った。とはいっても岩井さんの曲集がSeabirdに常備してあるので、無いのは1曲だけ。その譜面を岩井さんが手書きしているうちにピアノ・トリオで口火を切る事になった。

                              1st Stage                    Photo by Saigottimo

Soon

ガーシュイン作曲のスタンダードナンバーで、本番をピアノトリオでやるのは極久しぶりだ。ミディアムテンポで榎本くんのベースがステディーにウォーキング、小島さんはブラシで付けてくる。ピアノは綺麗なコード進行にそって気持ちよくソロを取るが、2コーラスだけだったのは短かったか。榎本くんのベースソロもスインギーに2コーラス。小島さんのドラムソロは8バースから4バースへブラシソロを快適に展開する。

Brahms' Lullabye

岩井さんのリクエスト曲1曲目はトランペットのClark Terryが演奏したブラームスの子守歌。最初はゆったりとした3拍子の所が、リズムが定まらず、トランペットのメロディーとピアノが合わない。トランペットの、メロディーが弱起で、伴奏が早く始めていたのがわかった。3度目の正直で漸くスタート。AAB形式のAAが終わった所でベースが8小節4ビートでイントロを入れて、以後はミディアム4ビートで行くのだった。3拍子のテーマメロディーはハーマンミュートで吹いた岩井さんだったが、4ビートになってからは右のお椀をミュートに使ってファンキーな雰囲気が出るのだった。シンプルなコード進行でピアノはシンプルなメロディーでソロを弾き、榎本くんのベースソロへ。4バースのドラムソロの後テーマに戻る。 

Anos Dourados

Acaso

Flor de Lys

出雲井さんの1曲目はアントニオ・カルロス・ジョビンの歌をルンバリズムで。ゆっくりテンポで、イントロからブレイクで歌が始まる。綺麗なメロディーをゆったりと聴かせる出雲井さんの歌声がいいぞ。岩井さんがソロを吹く。

極スローテンポの8ビートで、遊びのつもりで付き合っていたのにある日突然気がついたら君のことが忘れられないようになっていたという歌。伴奏は音を少なくゆったりと。これもメロディーが美しく、出雲井さんのポルトガル語がたゆたう。歌の最後にピアノのインタールードがあり、気持ちよくソロを弾き、頭から岩井さんが半分ソロを展開し歌に戻る。

ジャバンの曲でミディアムテンポのボサノバ曲。イントロにピアノがメロディーを弾くのだが、1音を半音低く弾いてしまったので慌てたがなんとか歌が始まってほっとする。その後長さが変則的なこの曲は、よく楽譜を見ていないと取り残されて迷路に入ってしまうので要注意なのだ。岩井さんがトランペットソロを展開するがちょっと長さが短かったのでピアノが引き継いでソロをとり、歌に戻る。歌の後半はメロディーが派手でリズムもガンガン行けるので楽しい。最後はイントロのメロディーに戻る。

I'll Close My Eyes

お客さんにベースの松本BigMさんがいらしたので、急遽参加いただく。岩井さんが選んだのはジャムセッションの定番曲。ピアノのイントロから、岩井さんのトランペットソロはフレーズがどんどん湧き出てきて楽しい。榎本くんも小島さんもミディアムテンポの4ビートでガンガン行けるので快調にバッキングを付けてくる。ピアノもオーソドックスなフレーズを展開する。溜めの効いたソロにならなかったのが残念。BigMさんのベースソロはぐいぐいスイングするフレーズを次々繰り出してスリリングだ。4バースで小島さんのスティックによるドラムソロを楽しむ。

In a Sentimental Mood

BigMさんを入れてもう一曲、テーマもベースでお願いすることになった。低い音域を活かしたぶいぶいいわせるテーマメロディーの後、今度は岩井さんのトランペットでA'BAとテーマを吹く。続いて岩井さんのトランペットソロは倍テンポの4ビートに乗せて、音域が広いフレーズが自在に展開するもの。ピアノソロはバラードテンポから倍テンポの4ビートでフレーズを楽しんだ。BigMさんのベースソロはここでもぐいぐい引っ張るフレーズを展開する。サビからテーマメロディーをフェイクしたフレーズで一旦終わったが、岩井さんは再度サビからもう一度テーマメロディーに戻った。

Poinciana

これが岩井さんのリクエスト曲だったが譜面を忘れたと急遽手書きしてもらったもの。タムを使った独特のリズムの小島さんのドラムからピアノでイントロを。そして岩井さんのトランペットでイントロのメロディーを吹く。ゆったりしたリズムでメジャーとマイナーが交錯するラテンメロディーがエキゾチックだ。弾むリズムで岩井さんのトランペットソロはしく高い音程から低い音程までフルに使ったフレーズを次々展開する。ピアノもこのスケールの動きが面白いところを楽しんでソロを展開する。榎本くんのベースはゴリゴリフレーズを聞かせる。

ママさんのオムライスアートは龍なのだろうか。

今日はもう一人のゲスト、カナダから出雲井さんの前任のヴォーカル英子さんが見えているので、後半には歌って頂く予定。カナダトロントでは、歌えるところはあるけど夜に高速を30分走らなければならず、寒いので出る気にならないので、全然歌ってないという。もったいないことだ。


2012年年初のSeabird2金セッションは1月13日でクァルテットか(1月8日)

 明けましておめでとうございます。今年も2金セッションをよろしくお願いします。
さて、今年の1回目の2金セッションは1月13日で第205回になるのだが、リハーサルの集まったのはトランペット岩井さん、ベース榎本くん、ドラムス小島さん、ピアノの私にヴォーカル出雲井さん。最初はピアノトリオが集まったので、スタンダード曲を中心に4曲。岩井さん登場で2曲。出雲井さん登場でボサノバばかり5曲。それから岩井さんリクエスト曲を5曲となかなかみっちりリハーサルができたのだった。本番はこれにSaigottimoのヴォーカルが入るが、フロントは岩井さんだけになる公算が高い。久しぶりのトランペットクァルテットでじっくり皆のソロを聞いていただきたい。1月13日(金)いつもの19時半開演です。皆様のご来店をお待ちしています。

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