マッチが(残ってい)ないジャズ喫茶(13)

保谷

Bunca

志木にBuncaというジャズ喫茶があり、このページにも紹介済みだが
こんどは保谷に新しい店をオープンしたというので行ってきた。ネットで調べた行き方は西武池袋線保谷駅北口下車。 オリジン弁当脇の路地を入って道なりに3分、とあったのだがウーン、迷ってしまった。どんどん住宅街のほうに行くしこれでは5分以上かかっているし、うろうろすること10分以上。発見してみればこの行き方ではなく駅前ロータリーの左側を突き当たった建物に
左に曲がる通路があり、建物を抜ければすぐ斜め前にあったのだった。木の重厚な扉を開けて中に入ると木の床に木の椅子。アップライトピアノがあり、JBL4343がいい音で鳴っている。アナログレコードは志木のBuncaが1万枚以上というからそれよりは少ない3000枚ぐらい。木の椅子はクッションが無い硬いものだから必要な人はクッションを使ってくれとあるが、アーリーアメリカン(だったか)のしっかりしたもの。

広い店内にゆったりと20席ぐらい。明るすぎず暗すぎず本を読みながらくつろぐのにぴったりの明るさだ。灰皿はWaltz for Debbyのジャケット写真でコーヒーカップはBuncaのロゴ入り。レコードプレイヤーとアンプはカウンターの中の調理場にむき出しで置いてある。レコードがむき出して壁に立てかけてあるのにはびっくり。
ゆっくりしていると家までたどり着くのが大変なので、そろそろお暇するか。

(2006年9月) 

神保町

Big Boy

本屋街神田神保町にはその昔「響」と「コンボ」というジャズ喫茶があり、私も一度だけ行った事があるのだが、今や絶えて久しい状態だった。
それが2006年12月20日に新しいジャズ喫茶がオープンしたと聞き、慌てて駆けつけたのだった。地下鉄のA7出口を出て左に曲がるとすぐ
喫茶「さぼうる」がある。それを更にいくと右の角に店が見える。入り口左上に小さく黒地に青文字でBIGBOYと書いてある看板が見える。窓は大きくて中の様子がよく分かるから、満員かどうか直ぐ分かるようになっていてありがたい。

中にはカウンター席が6人分。右の窓に面したカウンター席が4人分。手前には小さいテーブルが3つあって6人
分の席があるから計12人が入るこじんまりとしたスペースだ。JBLの4343が快適に鳴っていて、私が居たときにはヨーロッパのピアノ(ピエラヌンツイだった)の音が素晴らしく、その後の女性ボーカルも艶やかで良かった。昼11:30から営業していて、昼にはサンドイッチもあるというから、本屋街散策の後、買った本を持って休憩に最適なところだ。夜はバーで11時までやっている。 珈琲650円も一杯ずつ丁寧に入れてくれて美味しい。 照明も席で本を読むのにちょうどいいから、また本を持って長居したい。 正月は5日から開いているそうだ。マッチはないけど、店の名前の入ったシールをくれた。

(2006年12月) 

荻窪

Goodman

JR中央線荻窪駅から3分ぐらいのところにあるGoodmanというジャズの店は前から目をつけていたのだけど、一度昼間に覗いたらバンドのリハー
サル中で、夕方来てくれと言われた。夜のライブの時間には今まで行けなかったのだが、月に1,2度ジャズ喫茶の日というのがある。 これにもなかなか行けなかったのだが、店を高円寺に移転するので、もう最後だという情報が入ったから、これはなんとしても行っておかねば、とジャズ喫茶の日に訪れたのだった。 年季の入った看板の表裏。右の看板ではLIVEの文字が躍り狂っているのが楽しい。
階段を2階に上がると扉の手前が石張りの壁。 中に入るとそこはもう数十年昔の世界に戻ったようだ。接ぎあてだらけの椅子に座ると、目の前の柱に埋め込まれたスピーカーからこれぞジャズ喫茶という音がどーんと迫ってくる。真ん中にこれまた年季の入ったグランドピアノとアンプやドラムスがあって、右の柱には右スピーカーが埋め込まれている。薄暗い店内で聴いていると実に
落ち着くね。右の壁にはマンガなどうず高く積まれていて、昔は私もジャズ喫茶でマンガをよく読んだなあと懐かしくなってくる。ピアノの奥のカーテンの具合もいいねえ。

せまいスペースにレコードがぎっしり。これだけあっても普段はライブだとあまり活躍する機会がないのが惜しい。だから月に1度はジャズ喫茶の日を作っているのだね。 嬉しいことだ。このレコード棚はトイレに行く途中にあるのだけど、トイレに入ってビックリ。 この中はギャラリーになっていて、電柱の写真が壁一面に張られていた。 7月1日から高円寺に移転したけど狭くなったのでソロとデュオ主体になるとのこと。

http://apaches.hp.infoseek.co.jp/goodman/がWebページだけど7月30日現在まだ新しい店の情報が入っていないのだ。

(2006年4月) 

八王子

Roman

JR中央線八王子には「はり猫」という老舗ジャズ喫茶があるが、ここは新しい。
真新しいビルの地下にあるのだが左の看板は階段の降り口にあるものでJazzのデカイ文字が嬉しい。右は階段を下りていくとあるものでBill Evansの写真だねこれは。夜になるとこの二つの看板には明かりが灯るのだ。
階段を降りきってガラス張りの店内は明るい普通の喫茶店だ。だけどガラス窓のところにはテナーサックスとアルトサックスが置かれているし、扉の外にはドラムスもあって、夜はライブをやっているのだなと直ぐ判る。
レコードプレイヤーがあるが昼間の時間は忙しいのでCDかな。装置は取り立てて言うほどではない角スピーカーの上にはトランペットが置かれているし、ちゃんとジャズが流れている。 ランチメニューは豊富で、本当は煮カツサンドが名物だったらしいが、別のものを注文した後だったから、それは今度の楽しみに取っておこう。
これはトイレの中。 内装は真っ黒で右など何が写っているのよく分からないけど、黒い便器なのだ。

(2005年12月) 

神戸元町(花隈)

Rota

神戸元町駅からJRと神戸高速鉄道(阪急電車が三宮から乗り入れている)の線路沿い山側を西に歩いて途中右に曲がり道を山のほうに上ってい
くと店が右側にある。店の歴史は古くて、昭和51年にオープンしたらしい。だから、私が学生時代にはあったはずで、名前は知っていたが当時はたくさんジャズ喫茶があったので、元町のはずれ(神戸高速鉄道の花隈駅が一番近い)まで足を伸ばさなかったのだ。
そのRotaは昔はカフェ・ド・ロタと言う名前だったが、雰囲気はおしゃれな喫茶店。常連のお客さんらしき人が何人かいてマスターとなにやら日常会話が飛び交っている。 近所のおなじみさんなんだろうね。
ジュリーサザーンのレコードジャケットが飾ってある壁がおしゃれなのだが実は左の下のほうには何か分からないものが詰まった段ボール箱が無造作に置かれているというアンバランス。 元町散歩に疲れた足を美味しいコーヒーで休めてさあ帰ろうか。

(2005年8月) 

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